2026年2月|為替市況

 

本記事では、2026年2月の為替市況について解説いたします。

テクニカル分析も重要ですが、FXは外貨と外貨の両替による取引で損益が発生します。

そのため週間レポートは、通貨の売買を促すきっかけとなるファンダメンタルズ(経済/金融の流れ)中心の見解となります。

各週の相場状況・重要トピックスについて解説します。

 

2026年2月2日~6日

 

 

①(月)円安

  • 「円安でホクホク」発言
  1. 大きくギャップ(窓)を開けてスタート
  2. 強力な為替介入(実弾)は実施できないと投資家に判断

 

②(月)ドル高

  • 経済指標
  1. ISM製造業景況指数:予想48.5 結果52.6(前回47.9)
  2. 2022年以来の高水準を記録
  3. 市場予想も上回るポジティブサプライズ

 

③(火)豪ドル高

  • RBA政策金利
  1. 結果:25bp利上げ(385bp)
  2. 今後の追加利上げについて「データ次第」
  3. インフレの勢いが強過ぎる
  4. 50BPの利上げについては議論していない

 

④(水)円安

  • 日経平均株価の大幅上昇
  1. 連れ高によるドル円上昇
  2. 直近高値更新(ジリ上げ)

 

⑤(水)ドルイーブン

  • 経済指標
  1. ADP:予想+4.8万人 結果+2.2万人
  2. ISM非製造業景況指数:予想53.5 結果53.8
  3. 強弱マチマチ
  4. 下げてから高値更新(156.939円)
  5. 結果・内容・会見共にほぼほぼ無風

 

⑥(木)円安

  • 東京〜欧州時間
  1. 日経平均株価が上昇
  2. ドル円は底堅い動き
  3. 引き続きジリ高
  4. 157.344円まで上昇

 

⑦(木)ポンド安

  • BOE&ECB政策金利
  1. 共に据え置き
  2. BOEの方は、据え置きは5人が支持、4人が利下げを主張
  3. 上記がポンド安を誘う
  4. 次回会合は利下げか?

 

⑧(木)ドル安

  • 経済指標
  1. 新規失業保険申請件数:予想21.2万件 結果23.1万件
  2. JOLTS求人:予想7200千件 結果6542千件
  3. 労働関係の指標が悪化
  4. 株価も下落

 

⑨(金)ドル高

  • 経済指標(ミシガン)
  1. 予想55.0 結果57.3(前回56.4)
  2. 1年先期待インフレ:予想4.0 結果3.5(前回4.0)
  3. 5年先期待インフレ:予想3.3 結果3.4(前回3.3)

 

⑩(金)円安

  • 週末の衆院選
  1. 自民党圧勝の見方が広がる
  2. 夜間取引の日経平均先物が上げ幅を拡大
  3. 157.240円までドル円上昇で高値引け

 

 

先週の為替相場は、高市氏の発言でギャップ(窓)を開けてスタートし、マチマチな米経済指標の結果が発表されながらも、週末衆院選の結果の期待によりジリジリとドル円が警戒しながらの上昇という流れだった印象です。

 

ドル円の値幅2.78円(278pips)となり、現在は157円中盤付近を推移しています。

 

では先週のおさらいになりますが、「各国の政策金利発表」「BTC暴落」についてまとめていきます。

 

 

各国の政策金利発表

先週は以下中央銀行の政策金利発表がありました。

 

  • RBA(豪州)
  • BOE(英国)
  • ECB(欧州)

 

結果は以下になります。

 

▼RBA(豪州)

https://jp.reuters.com/markets/japan/YV57AAXR5NL6DKTVVFOO4FITR4-2026-02-03/

 

【RBA政策金利&声明発表】

  • 結果:25bp利上げ(385bp)

 

豪州だけが世界と「逆行」の動きを見せ、インフレ退治に挑んでいます。

2年ぶりの「利上げ」をし決行しました。

 

ブロック総裁は、今後の追加利上げについて「データ次第」として明言を避けましたが、インフレが収まらなければ躊躇しない姿勢を滲ませました。

 

 

▼BOE(英国)

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-02-05/T9ZIOPKK3NYI00

 

【BOE政策金利&声明発表】

  • 結果:据え置き(375bp)

 

結果は据え置きでしたが、ポンドが大きく売られることになります。

サプライズになったのは、「据え置き」の決定は全会一致ではなく、僅差(5対4など) だったということ。

 

「4人」は利下げを主張したということになります。

 

 

▼ECB(欧州)

https://jp.reuters.com/markets/japan/YRV47JRWMRLQLH5KQYKY7CXN3A-2026-02-05/

 

【ECB政策金利&声明発表】

  • 結果:据え置き(215bp)

 

物価目標2%への収束は順調であるとの認識。

インフレに対して「見通しに変更なし」としています。

 

しかし水面下では「ユーロ高への警戒(通貨高がインフレを下げすぎるリスク)」を議論していたことも明らかになり、市場に微妙な波紋を広げました。

 

上記のように各国様々な対応をとっています。

 

豪州だけが世界と「逆行」の動きを見せ、インフレ退治に挑み、2年ぶりの「利上げ」をしたということがかなりインパクトが大きかったのではないでしょうか。(マーケットの予想通りではありましたが、、、)

 

基本世界中が「利下げフェーズ」の中でもインフレが落ち着かなかったら「利上げ」をするということをマーケットは認識したとは思っています。

 

 

BTC暴落

https://japan.cnet.com/article/35243590/

 

ビットコインが史上最高値から半減しました。

心理的節目である1,000万円を割り込み大幅に暴落。

 

「1,000万円(または6万5000ドル付近)」を「絶対に守らなければならない防衛ライン」として設定していましたが、「強制ロスカット(損切り)」が連鎖的に発生し、売りが売りを呼ぶ暴落の動きに繋がったとされています。

 

暗号資産の下落に単一の原因はないとされていますが、特に影響が大きいと考えられる4つの要因が以下になります。

 

① 4年サイクルを先回りする売り

暗号資産市場は、歴史的に「4年サイクル」を描いてきていて、数年間の上昇相場の後に大きな調整が訪れるというパターン。

これを意識した長期投資家の一部が、サイクルの再来を警戒し利益確定の売りに動いた。

 

② 注目資金の流出

かつて暗号資産は、市場で最も刺激的で変動性の高い投資対象でした。

しかし現在、その注目はAI関連株や、最近では貴金属へと分散しています。

話題性に敏感な「アテンション投資家」の資金が一時的に暗号資産から離れたことも、下落圧力につながった。

 

③金融政策への懸念

米連邦準備制度理事会(FRB)議長人事をめぐる思惑も影響しました。

市場では、金融引き締めに積極的と見られる人物(ケビン・ウォーシュ氏)が選ばれる可能性が意識され、リスク資産全体が売られやすくなった。

 

④マクロ環境のリスクオフ

暗号資産だけでなく、金や株式といった他の資産も同時に下落しており、広範なリスク回避ムードが市場全体を覆っている。