含み損割合が多い通貨ペアの状況と見解について解説致します。
- 対象ペア:EURUSD
- エントリー開始日:2025年2月28日
- 開始レート:1.03650
- ポジション:売りを保有
- 複数ポジション構築
- 含み損:11~12%推移
- ±0レート付近:1.06500
※相場が逆行した場合は、さらに含み損率が大きくなります。
*含み損を保有中でも『出金申請』の操作は可能です。(含み損の決済は必要となります。)
EUR/USDの今後を分析|2025/3/6時点
ユーロが買われている要因について、以下の観点から解説していきます。
- ファンダメンタル分析(中期目線)
- テクニカル分析(短期目線)
ご不明な点が御座いましたら、公式LINE経由でご質問をくださいませ。
*為替相場のため、100%この通りになるという事では有りませんので、ご理解・ご認識頂いた上で現状報告を致します。
ファンダメンタルズ分析
ユーロドルの一方通行の上昇は、ファンダメンタルズ的な要因として以下4点が影響していると考えています。
- ドイツ5000億ユーロのインフレ基金創設
- ドイツ連銀「債務ブレーキ」の改革を提案
- 欧州の総額8000億ユーロ規模の防衛計画を提案
- ウクライナ戦争の終結の可能性
その1.2(2025/3/4)ドイツ5000億ユーロのインフレ基金創設&ドイツ連銀「債務ブレーキ」の改革を提案
ドイツが借り入れ制限緩和へ、財政の鎖を緩め欧州の防衛を変革
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-03-04/SSM2KVDWLU6800
3月に入りユーロドルが大きく上昇したきっかけが、この「1・2」の出来事になります。
【メルツ独次期首相】
- 国防費に対する債務ブレーキを改革し、1%を超える支出を免除する
- 5000億ユーロの特別防衛基金を設立する
防衛およびインフラ投資に数千億ユーロを費やすと発表しました。
そして、交通やエネルギー網、住宅などの優先分野に投資する5000億ユーロ(約80兆円)規模のインフラ基金を立ち上げることで主要政党が合意したとも明らかにしました。
ドイツは憲法にも記載されている通り、財政赤字には非常に厳しい国として知られています。
そしてドイツは憲法で赤字額はGDPの0.35%以内におさえる憲法規定があります(債務ブレーキ)。
この債務ブレーキを解除するという改革をして、経済を活性化させることができるかどうかに期待が寄せられていましたが、それが現実の形になったことによってユーロが大きく買われたという流れになります。
そもそも欧州経済を大きく担っているのはドイツ経済とも言われているぐらいドイツ経済は重要なので、今回の憲法改革はかなり大きい出来事で、早期に達成したことがサプライズとマーケットが捉えています。
その3:(2025/3/4)欧州の総額8000億ユーロ規模の防衛計画を提案
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-03-04/SSLBTDDWLU6800
【フォンデアライエン欧州委員長】
- 欧州再軍備で8000億ユーロ近くを投入する可能性
- 全欧州的な防衛で1500億ユーロの融資を提案
欧州の防衛力強化に向けた総額8000億ユーロ規模(日本円にして125兆円)の防衛計画を提案。
1500億ユーロを共同で借り入れ、EU各国政府に防衛資金として貸し付けることをなど盛り込みました。
この発表を受け、欧州債は上げを縮め金利が上昇する流れとなり、ユーロ買いが入る流れとなります。
その4:(2025/3/5)ウクライナ戦争の終結の可能性
トランプ大統領とゼレンスキー大統領がホワイトハウスでの会談で口論になりましたが、その後、欧州でウクライナに対する安全保障を提供する「有志国連合」が立ち上げられました。
今回のタイミングで、上記の「1、2、3の出来事(防衛費に多額の金額が投入されたこと)」があった理由は、この問題の影響も大きいです。
トランプ氏は元々、「欧州に対して安全保障は任せる」としてきました。
そんな中、ゼレンスキー大統領が一番支援金を出している米国を怒らせたことで、支援金を一時停止する流れとなり、それを止められると、ウクライナはロシアに投降するしか手段がなくなります。
そこで欧州側も「これだけ防衛費なども上げて欧州も頑張るから、米国も考え直してほしい」といった所でしょうか。
そして昨日の大統領演説にて「ウクライナの鉱物資源(レアアース)合意に署名する用意がある」との内容で、戦争が終結する可能性が再度浮上してきた流れになります。
戦争が終結する流れになると、欧州通貨は当然買われることになりますので、その期待もありユーロが買われている現状です。
ファンダメンタルズまとめ
上記のように欧州エリアでのファンダメンタルズによる影響プラス、ドル安が続きユーロドルが3月に入って急上昇し、430pipsほどの上昇を見せております。
しかしチャートの形状上、急上昇しすぎている部分がありますので、自立反発が行われそうな推移でもありますので、そこがチャンスになる可能性を考えています。
そして相場状況が一変しやすい、「冬時間から夏時間への切り替わり」が行われる月になるので、相場の大きな乱高下にも期待したいと思います。
テクニカル分析
- 反発ライン(水色ライン)・・・24年11月6日の戻り高値付近
- 日足トレンドライン(オレンジ色)と反発ラインが重なる所が意識されるか?
- 現レート(1.08000)付近・・・フィボナッチ38.2%のラインがちょうど±0地点(戻すラインとしては期待)
- 4時間足RSIで86%以上、日足RSIでも72%となっているので買われすぎ局面
1:反発ライン(水色ライン)24年11月6日の戻り高値付近
このまま上昇するのであれば、24年11月6日の戻り高値がまずは意識されそう。
30〜40pipsの幅を持したとしても1.09500付近ぐらいまでと見ている。
2:日足トレンドライン(オレンジ色)と反発ライン(水色)が重なる所が意識されるか?
オレンジ丸エリア周辺は、意識されているラインとして多くの人に見られている水準として見ています。
3:現レートから見るとフィボナッチ38.2%のラインが利確位置(戻すラインとしては期待できる)
一旦の反発として、フィボナッチ38.2%までの戻しに期待したい。
対局で見てもトレンドは変わりつつある状態なので、念の為±0(1.06500)付近まで調整が入るのであれば撤退、または付近で損切りをしたい所。
4:4時間足RSIで86%以上、日足RSIでも72%となっているので買われすぎ局面
4時間足でも日足でも70%を超えている領域は、かなり買われすぎている状況。
ここまで急騰している場合、自立反発をした所で撤退していきたい所。
まとめ
相場が逆行した時の一般的な判断は以下となります。
- 損切り(仕切り直しして利益をまた積み重ねるマインド)
- 保有を継続
- 自動売買システムを停止、裁量による判断
(2025年3月6日時点)
自動システムの稼働を停止させ、裁量トレードによる判断を検討しています。
ユーロドルはまだ上昇目線で考えている上での対応となります。
まずはファンダメンタルズ分析に基づき、今週の米重要指標の結果の行方を慎重に確認していきます。