WEEKLY MARKET REPORT
週間市況レポート
対象期間:2026年6月29日(月)〜 7月3日(金)
配信日:2026年7月5日(日)
WEEK HIGHLIGHTS
📌 ドル円が約40年ぶり高値162.84円→急落
📌 米6月NFP +5.7万人(予想+11.4万人を大幅下回る)
📌 ゴールドが週間+2.35%で$4,175まで上昇
📌 7/2(木)米債券市場短縮・7/3(金)米株・米債券・商品市場休場(独立記念日)
SECTION 01 | 注目銘柄チャート(1時間足・1ヶ月表示)
今週の注目4銘柄 / TradingView・1H足・1ヶ月表示(方式A+E)
USD/JPY
ドル円
ドル円
161.327
▼ -0.22%
▼ -0.22%
週間レンジ:160.49 〜 162.84円
7月1日東京時間に162.84円(1986年12月以来・約40年ぶりの円安水準)まで上昇。しかし三村財務官の「介入について米国側からの異論はただの一度も出ていない」発言、ウォーシュFRB議長の「インフレリスクは低下した」発言を受けてドル売りが加速。7月2日の米6月雇用統計(NFP+5.7万人・予想大幅下回り)後に160.49円まで急落(約2.35円幅)。週末は161円台前半で推移。
出典:SMBC FOREX WEEKLY(2026/7/3)、外為どっとコム総合研究所
XAU/USD
ゴールド(金)
ゴールド(金)
$4,174.9
▲ +2.35%
▲ +2.35%
週間レンジ:$3,959.6 〜 $4,195.3
週前半は$4,000台前半で推移していたが、7月2日の米6月NFPが予想を大幅に下回ったことでドル安・金買いが加速。週末にかけて$4,175付近まで上昇し、週間騰落率は+2.35%で12銘柄中最大の変動率(絶対値)を記録。インフレリスクへの警戒とFRBの利上げ観測後退が金の支援材料となった。
出典:TwelveData(XAU/USD Historical Data)、Xe.com(2026/7/3)
GBP/USD
ポンドドル
ポンドドル
1.3356
▲ +1.20%
▲ +1.20%
週間レンジ:1.3198 〜 1.3390
週間を通じてポンドが対ドルで堅調に推移。7月1日22:00のベイリーBOE総裁発言後にポンド買いが加速し、7月2日の米NFP発表後のドル安でさらに上昇。週間+1.20%は為替ペア中最大の変動率。BOEの利上げ継続観測と英国経済の底堅さが支援材料。1.3390付近が直近の抵抗水準として意識された。
出典:Xe.com Currency Tables(2026/7/3)、外為どっとコム
WTI原油
USOIL(CFD)
USOIL(CFD)
$68.78
▼ -0.65%
▼ -0.65%
週間レンジ:$68台前半 〜 $70台半ば
中東情勢の緊張緩和とホルムズ海峡でのタンカー通過増加により、供給懸念が後退。WTI原油は週間を通じて$68台前半〜$70台半ばを中心に推移し、週末は$68.78付近で引けた(前週末比-0.65%)。OPECプラスの増産方針と需要鈍化懸念が引き続き上値を抑えている。
出典:ICE WTI Crude Futures、MarketWatch CL.1(2026/7/3)
SECTION 02 | 週間騰落率ランキング
変動率絶対値の大きい順 / 前週末終値(6/26)→ 今週末終値(7/3)
※ 米株・米債・商品は7/2(木)終値ベース(7/3は独立記念日で休場)。出典:Yahoo Finance、Xe.com、TwelveData、ICE、MarketWatch、SMBC FOREX WEEKLY
📊 参考:米10年債利回り(為替・株式市場との相関指標)
米10年債利回り(US10Y)
前週末(6/27) 4.370%
今週末(7/2) 4.480%近辺
▲ +0.11pp
今週末(7/2) 4.480%近辺
▲ +0.11pp
利回りは変動率ベースでは+2.52%相当だが、為替・コモディティとは性質が異なるためランキングからは除外。利回り上昇(債券下落)はドル高・円安方向に働く材料。出典:Trading Economics、WSJ Markets
SECTION 03 | 今週のハイライト
🇯🇵 ドル円が約40年ぶり高値162.84円を記録後、急落
7月1日東京時間、ドル円は162.84円(1986年12月以来・約39年半ぶりの円安水準)まで上昇。日銀がインフレ抑制に後手に回っているとの「ビハインド・ザ・カーブ」懸念と、FRBの利上げ観測によるドル高が重なった。しかし同日、三村財務官が「介入について米国側からの異論はただの一度も出ていない」と発言したことで反落。さらにウォーシュFRB議長の「インフレリスクは低下した」発言でドル安が加速し、7月2日の米雇用統計発表後には160.49円まで急落(2.35円幅)した。
出典:SMBC FOREX WEEKLY(2026/7/3)、外為どっとコム総合研究所(2026/7/4)
🇺🇸 米6月雇用統計(NFP):+5.7万人で予想を大幅下回る
7月2日(木)21:30 JST発表(7/3(金)の独立記念日振替休場に伴う前倒し発表)。非農業部門雇用者数は+57,000人(市場予想+114,000人を大幅下回り)、4月・5月分も合計74,000人下方修正。一方、失業率は4.2%(前月4.3%から低下)、平均時給は前月比+0.3%・前年比+3.5%と予想並み。レジャー・ホスピタリティが61,000人減と大幅減少。FRBの早期利上げ観測は後退したが、失業率低下の主因が労働参加率の低下(-0.3pp)であることから、金融政策の方向性を一方向に傾けるには至らなかった。
出典:U.S. Bureau of Labor Statistics(BLS)Employment Situation — June 2026(USDL-26-1125)
🇯🇵 日銀短観(第2四半期):インフレ上振れリスクが再浮上
7月1日発表の日銀短観では、業況判断が高水準での横ばいとなり企業活動の好調が確認された。特に注目されたのは「1年後の販売価格見通し」と「1年後の物価全般の見通し」が6月にかけて明確に上昇したこと。原油価格は落ち着きつつあるが、仕入価格上昇の消費者段階への転嫁が見込まれ、インフレ上振れリスクが改めて警戒される結果となった。日銀がインフレ抑制で後手に回っているとの見方が広がり、ビハインド・ザ・カーブへの懸念が一段と意識されやすい状況となっている。
出典:日本銀行「全国企業短期経済観測調査(短観)」2026年6月調査(2026/7/1公表)
🌐 7/1 22:00 要人発言ラッシュ:4中銀総裁が同時刻に発言
7月1日22:00 JSTにベイリーBOE総裁・ラガルドECB総裁・マックレムBOC総裁・ウォーシュFRB議長が同時刻に発言。特にウォーシュFRB議長が「インフレリスクは低下した」と述べたことで市場全般でドル売りが加速し、ドル円は162円台前半まで急落。ポンドドルは1.33台後半まで上昇し、ユーロドルも1.14台を回復。複数の中央銀行総裁発言が重なる異例のイベントとなり、市場のボラティリティが急上昇した。
出典:SMBC FOREX WEEKLY(2026/7/3)、外為どっとコム(2026/7/4)
🛢️ WTI原油:地政学リスク後退で下落継続、$68台で推移
中東情勢の緊張緩和とホルムズ海峡でのタンカー通過増加により供給懸念が後退。WTI原油は週間を通じて$68台前半〜$70台半ばを中心に推移し、週末は$68.78付近で引けた(前週末比-0.65%)。OPECプラスの増産方針と世界的な需要鈍化懸念が引き続き上値を抑制。原油安は日本の貿易収支改善につながる一方、産油国通貨(カナダドル・ノルウェークローネ等)の重しとなった。
出典:ICE WTI Crude Futures、MarketWatch CL.1(2026/7/3)、forex.com(2026/7/3)
SECTION 04 | 来週の注目イベント予告(7/6〜7/10)
★★★:最重要 / ★★:重要 出典:fxshihyo.com(2026/7/5収集)
7月6日(月)
17:30
★★
★★
🇬🇧 建設業PMI
23:00
★★★
★★★
🇺🇸 ISM非製造業景況指数(6月)
前回:54.5 予想:54.1
習00:00
★★
★★
🇺🇸 ウォラーFRB理事発言(投票権あり)
7月7日(火)
時刻未定
★★
★★
🇯🇵 30年利付国債入札
18:30
★★★
★★★
🇬🇧 BOE金融安定報告書公表
19:30
★★★
★★★
🇬🇧 ベイリーBOE総裁記者会見
21:30
★★
★★
🇨🇦 貿易収支
前回:+27.2億 予想:+26.8億
21:30
★★
★★
🇺🇸 貿易収支
前回:-559億 予想:-787億
23:00
★★
★★
🇨🇦 Ivey購買部協会指数
前回:58.2
7月8日(水)
11:00
★★★
★★★
🇳🇿 RBNZ政策金利&声明発表
前回:2.25% 予想:25bp利上げ→2.50%
12:00
★★★
★★★
🇳🇿 ブレマンRBNZ総裁記者会見
23:30
★★
★★
🇺🇸 週間原油在庫
前回:-375.5万
習03:00
★★★
★★★
🇺🇸 FOMC議事録公表(6月16日・17日開催分)
7月9日(木)
10:30
★★
★★
🇨🇳 消費者物価指数(6月)
前回:+1.2% 予想:+1.1%
10:30
★★
★★
🇨🇳 生産者物価指数(6月)
前回:+3.9% 予想:+4.2%
20:30
★★
★★
🇪🇺 ECB理事会議事録公表(6月11日開催分)
21:30
★★
★★
🇺🇸 新規失業保険申請件数
前回:21.5万件 予想:21.8万件
22:00
★★
★★
🇺🇸 ウィリアムズ NY連銀総裁発言(投票権あり)
23:00
★★
★★
🇺🇸 中古住宅販売件数
前回:417万件 予想:420万件
7月10日(金)
21:30
★★★
★★★
🇨🇦 失業率&雇用ネット変化
前回:6.6% / +8.78万人 予想:6.6% / +1.00万人
🇺🇸 米国:注目度の高い経済指標の発表はなし
⚠️ 来週の注意事項
7/6(月)ISM非製造業景況指数:今週の弱いNFP後の最初の主要指標。サービス業の景況感を確認する重要な指標。先週のISM製造業が予想を下回ったため、連鎖的な景況悪化への警戒感がある。
7/7(火)BOE金融安定報告書&ベイリー総裁会見:BOEの政策スタンスや英国金融システムへの見解が示される。ポンドのボラティリティ上昇に注意。
7/8(水)RBNZ政策金利:市場予想は25bp利上げ(2.25%→2.50%)。NZD/JPY・NZD/USDへの影響大。声明文のトーンにも注目。
7/8(水)翌03:00 FOMC議事録:6月会合での利上げ議論の詳細が明らかになる。ドル円・米国債利回りへの影響に注意。深夜発表のため翌朝の相場確認が必要。
7/10(金)カナダ雇用統計:前回は予想を大幅に上回る+8.78万人。今回予想は+1.00万人と大幅鈍化見込み。CAD/JPY・USD/CADに影響。
7/7(火)BOE金融安定報告書&ベイリー総裁会見:BOEの政策スタンスや英国金融システムへの見解が示される。ポンドのボラティリティ上昇に注意。
7/8(水)RBNZ政策金利:市場予想は25bp利上げ(2.25%→2.50%)。NZD/JPY・NZD/USDへの影響大。声明文のトーンにも注目。
7/8(水)翌03:00 FOMC議事録:6月会合での利上げ議論の詳細が明らかになる。ドル円・米国債利回りへの影響に注意。深夜発表のため翌朝の相場確認が必要。
7/10(金)カナダ雇用統計:前回は予想を大幅に上回る+8.78万人。今回予想は+1.00万人と大幅鈍化見込み。CAD/JPY・USD/CADに影響。
出典:fxshihyo.com(2026/7/5収集)
SECTION 05 | 今週の総括と来週の展望
今週の総括
今週の為替市場は、ドル高・円安の加速と急反転が最大のテーマとなった。週前半はFRBの利上げ観測と日銀のビハインド・ザ・カーブ懸念を背景にドル円が162.84円まで上昇し、約40年ぶりの円安水準を記録。しかし週後半は、要人発言(ウォーシュFRB議長・三村財務官)と予想を大幅に下回った米6月NFP(+5.7万人)を受けてドル安が加速し、160.49円まで急落した。
コモディティでは、ゴールドがNFP後のドル安を受けて週間+2.35%と大幅上昇。WTI原油は中東情勢の緊張緩和で$68台前半〜$70台半ばで推移。株式市場ではダウ平均が52,900ドルと史上最高値を更新(+1.97%)、S&P500も$7,483.24へ上昇(+1.76%)。米10年債利回りは4.48%近辺へ上昇した。
来週の注目水準とシナリオ
USD/JPY(ドル円)
注目水準:上値 161.75円(10日移動平均線)・162.50円、下値 160.50円・159.65円(50日移動平均線)
強気シナリオ:ISM非製造業が予想を上回り、FRBの利上げ観測が再燃した場合、162.50円方向を再度試す展開。
弱気シナリオ:FOMC議事要旨でハト派的なトーンが確認された場合、または為替介入が実施された場合、159円台後半まで調整の可能性。
注意点:三村財務官の発言(「言わないことも大事」)が示す通り、予告なしの介入リスクが継続。「七夕天井」アノマリーへの警戒も必要。
強気シナリオ:ISM非製造業が予想を上回り、FRBの利上げ観測が再燃した場合、162.50円方向を再度試す展開。
弱気シナリオ:FOMC議事要旨でハト派的なトーンが確認された場合、または為替介入が実施された場合、159円台後半まで調整の可能性。
注意点:三村財務官の発言(「言わないことも大事」)が示す通り、予告なしの介入リスクが継続。「七夕天井」アノマリーへの警戒も必要。
XAU/USD(ゴールド)
注目水準:上値 $4,200(心理的節目)、下値 $4,100・$4,050
強気シナリオ:FOMC議事要旨でハト派的な内容が確認された場合、$4,200突破の可能性。
弱気シナリオ:ISM非製造業が強い結果となり利上げ観測が再燃した場合、$4,100割れのリスク。
強気シナリオ:FOMC議事要旨でハト派的な内容が確認された場合、$4,200突破の可能性。
弱気シナリオ:ISM非製造業が強い結果となり利上げ観測が再燃した場合、$4,100割れのリスク。
GBP/USD(ポンドドル)
注目水準:上値 1.3390・1.3450、下値 1.3150(重要サポート)・1.3075
注意点:NATO首脳会議(7/7〜8)での地政学的発言や、USTR公聴会での通商政策ヘッドラインがポンドに影響する可能性がある。
注意点:NATO首脳会議(7/7〜8)での地政学的発言や、USTR公聴会での通商政策ヘッドラインがポンドに影響する可能性がある。
📋 リスク管理の観点から
今週のドル円の急騰・急落(2.35円幅)が示すように、要人発言と経済指標が重なるタイミングでは短時間に大きな値動きが発生する。来週はFOMC議事要旨(7/8)とUSTR公聴会(7/7)が重なり、ボラティリティが高まりやすい環境が続く見込み。ポジションサイズの管理と、予告なし介入への備えを意識した対応が求められる。
【免責事項】
本レポートは情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。掲載情報の正確性には最大限の注意を払っておりますが、その完全性・正確性を保証するものではありません。本レポートに基づく投資判断はご自身の責任において行ってください。為替・金融商品取引には元本損失を含む重大なリスクが伴います。
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データソース:
SMBC FOREX WEEKLY(三井住友銀行)、外為どっとコム総合研究所、U.S. Bureau of Labor Statistics(BLS)、
Xe.com Currency Tables、TwelveData(XAU/USD)、ICE WTI Crude Futures、MarketWatch、
日本銀行(日銀短観)、TradingView(チャート)
SMBC FOREX WEEKLY(三井住友銀行)、外為どっとコム総合研究所、U.S. Bureau of Labor Statistics(BLS)、
Xe.com Currency Tables、TwelveData(XAU/USD)、ICE WTI Crude Futures、MarketWatch、
日本銀行(日銀短観)、TradingView(チャート)
配信日:2026年7月5日(日)09:00 JST | 週間市況レポート




