2022/9/6付けで以下のポジションは解消されました。

【2022.9.4現在】

運用通貨ペアは複数ありますが、その中でも含み損が2〜3%程度で推移しているEUR/GBP(ユーロ/ポンド)について解説いたします。

※相場がさらに逆行した場合、含み損率が大きくなる為

 

 

EUR/GBPの今後を分析

※2020年コロナショック以降のチャート(日足)

 

為替相場のため、100%この通りになるという事では有りませんので、ご理解・ご認識頂いた上で現状報告を致します。

 

<状況について>
  • ポジション:売りを保有
  • (2022/9/2)終値:0.86417
  • 利確予定:0.86100付近

※利確位置まで残り「31pips」程度となります。

 

それでは、ファンダメンタルズ・テクニカルの両面から解説いたします。

 

<ファンダメンタルズ分析>

欧州(EUR)と英国(GBP)は、地政学的にも近い観点より基本的にはレンジ相場になりやすい通貨ペアとなります。

 

勉強会にてお伝えをしている通り、現在の経済状況は共に良くない為、どちらか一方向のトレンド相場が発生しにくいという逆転の発想で採用している通貨ペアとなります。

 

まずEUR/GBPペアのファンダメンタルズを分析する為には、「欧州経済」「英国経済」の状況を把握する必要があります。

 

以下にて箇条書きに致します。

  • ウクライナ情勢
  • 欧州の熱波(今夏)
  • インフレ懸念
  • エネルギー不足
  • リセッション懸念
  • ECB政策金利(現在合計50bp・次回75bp利上げ期待)
  • BOE政策金利(現在合計175bp・次回未定)

いずれも経済状況はあまり良くなく、様々な観点から厳しい問題と直面をしている状況です。

 

詳細につきましては割愛いたしますが、欧州や英国経済の為替状況や短期でのポイントは、毎週の週間レポートでも定期的に触れておりますのでお時間がある際にご確認下さいませ。

※週間レポート

https://ideal-fxsys.com/category/weekly-report/

 

 

ユーロ買いが進んでいる理由

※直近3週間のチャート(1時間足)

EUR/GBPが2022年8月25日より上昇し続けている要因の一つに、【2022年9月8日のECB政策金利】が控えているからだと推測しております。

 

2022年7月に11年ぶりの利上げを行い、今月には【75bp利上げ】が期待されています。

 

その期待値によりユーロ買いが一方的に続いている状況だと考察しております。

 

<直近の欧州と英国の重要ポイント>
  • 9/6:新英国首相が誕生
  • 9/8:ECB政策金利・ECB総裁会見
  • 9/15:BOE政策金利

 

欧州(ユーロ)について

ただ冷静に相場状況を確認すると【75bp利上げ】と噂されている期待値の割には、そこまで買われ過ぎていない事も事実だと判断しています。

 

そろそろマーケットも、「欧州の利上げは米国のような利上げでは無い」と感じているのではないでしょうか?

 

またユーロが多少の利上げを実施したところで、現在問題として抱えている「エネルギー不足」や「過度なインフレ」に対応ができないと考えています。

 

つまり欧州経済は、これからもっと根本的な問題解決に向けて進むべき状況であり、トレーディングチーム的には今週のECB政策金利にて多少の買い戻しがあったとしても、ユーロはまだ弱いと判断しております。

 

英国(ポンド)について

一方英国ですが、こちらもあまり良いニュースはありません。

 

リセッション(=景気後退)などの問題も噂されており、英国経済も欧州同様にかなり厳しい状況です。

 

直面している問題も欧州経済とほぼ同一ですが、複数国から成り立つ欧州との決定的な違いは【英国は自国だけで政策金利を決めることが出来る】ので迅速な対応が可能となります。

 

■主要各国の政策金利表(%)

政策金利

主要国にて一番初めに利上げ政策に舵を切ったのは英国です。

 

現在の政策金利は、2021年12月以降6会合連続の利上げをしており「合計175bp」となります。※1995年以降最大の上げ幅

 

ファンダメンタルズまとめ

ECB政策金利(9/8)が終われば、翌週にBOE政策金利(9/15)があり期待値による買いが入る可能性もあります。

 

また為替のトレードは通貨ペアによるモノなので、ポンド買いが大きく入らなくても期待値から買われているユーロが売られ(弱く)なれば、EUR/GBPは下落目線となりますので、焦らず週間単位で相場を確認しながらとなります。

※直近にてターゲットポイントとなるレートには、指値注文済み

 

 

<テクニカル分析>

※2020年コロナショック以降のチャート(日足)

 

RSI(ピンク丸印)

日足のRSIを表示させています。

 

2020年3月コロナショック以降、日足RSIが70を推移している時は反転の示唆として捉えることもできます。

(一旦の下落)

 

レジスタンスライン(緑線)とフィボナッチ(オレンジ線)

  • 0.87167:レジスタンスライン(抵抗線)
  • 0.87000:フィボナッチ38.2
  • 0.86541:レジスタンスライン(抵抗線)

テクニカル的には上記のレート付近が反発ポイントだと考察しています。

 

オーバーシュートにて多少の上値更新があったとしても、かなり意識されているポイントだと分析ができるので冷静に判断していきます。

 

トレンド・チャネルライン(赤線)

チャネルラインを上抜けより、リバースタッチ一押しで上昇している点は少々気になりますが、現レートから決済位置(黒線)までは31pips程度と近い状況ですので相場を注視していきます。

 

 

<結論>

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析より、

  • 自動システム:停止
  • 手動で指値ポジションをセット

上記の状況となります。

 

売りポジションを保有している為、金利差などからプラススワップが発生しております。

 

現在の保有ポジション数・含み損率などより、さらに上昇した事による値ごろ感の売りエントリーは悪手であると考えています。

 

ひとまず、英国首相決定・欧州政策金利・英国政策金利発表がこの10日間で控えておりますので、冷静に待ちたいと考えています。

 

また買われた分が売られる調整が入れば、決済予定レートまで距離は長くないため戻ってくる。という判断です。

※適切な保有ポジション数・エントリーLotである事は大前提です。